KYO-EI Products Line Up No.20 2019-2020
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60Ti6AL4Vはチタン合金の中でも最も需要が多く、よく使われている材料の一つがこのα-β合金タイプの材料です。「軽い」「強い」「サビない」というチタン特有の特性が大いに発揮できる航空機産業でのエンジンや機体部品、化学機器用材料などの構造材や医療材料に使われます。α-β組織をもつチタン合金は、α合金とβ合金の特徴を併せ持つ素材でもあります。合金元素としては、α合金を形成するAlと、β合金を形成するためのVが添加されています。その材料を冷間鍛造で成形し素材内部の空隙をつぶし結晶を微細化、結晶の方向を整える事でより高強度な製品へと仕上げてます。チタン合金(Ti6AL4V)鍛造チタンを特色付ける最大の利点は、なんと言っても軽くて強い、つまり「比強度の高さ」にあります。比強度とは、密度辺りの引張強さを示す指標で、値が大きければ大きい程軽いわりに強度が高いということになります。非鉄金属の中ではトップクラスといえます。軽くて強度に優れたチタン合金強度と軽さのほか、耐食性、耐熱性に優れた素材です。耐食性については、特に耐海水性(白金にも匹敵するため、海水に対しては特に強い金属です)も持ち合わせており、海水での使用が想定された装置にもよく使われます。腐食に強い理由としては、アルミやステンレスと同様に金属の表層面に薄さがナノ単位の酸化皮膜が保護膜として形成されているためです。チタンの耐食性

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